消化器系の疾患および障害には、器官およびその他の組織、構造に対する感染または損傷が関与する場合があります。 また、胃酸から食道を守るあるいは胆管へ液体が自由に流れるなどの消化器系の作用にも影響を及ぼします。 症状は、消化中に起こることがあり、あるいは慢性的であることもあります。
最も一般的な6つの疾患と障害について読む。
虫垂炎は、盲腸基部に付着している狭い管である、虫垂の炎症です。 虫垂は、かつて機能が無いと考えられていましたが、現在ではリンパ系の一部として機能することが知られています。 虫垂内腔の閉塞が虫垂炎を引き起こすことがあります。 主な症状は右下腹部の疼痛で、それが時間と共に悪化します。 治療しない場合、虫垂が破裂して感染が腹部に広がります。
胆石は、胆嚢に貯蔵された胆汁から形成される固形物の破片です。 大きさは、微小な小片からゴルフボール大のサイズまであります。 消化中、胆石は、胆管を通る液体の流れを塞ぐおそれがあります。 胆石発作の症状として、吐き気、嘔吐あるいは腹部、背部または右腕の真下だけの痛みがあります。
痔は、肛門または直腸下部の周辺の静脈が腫脹し、炎症を起こしたものです。 排便のために負担をかけると痔を引き起こすことがあります。 妊娠、下痢および慢性便秘が原因因子となります。 痔は、肛門周辺の皮膚の下(外痔核として)あるいは肛門内部(内痔核として)にできる場合があります。 糞便が通る時にさらに負担をかけたり、刺激を与えたりすると、痔の表面が損傷され、そのため出血の原因となります。
潰瘍性結腸炎は、大腸に影響を及ぼす炎症性大腸疾患です。 それは、結腸および直腸の最も内側の裏打ちに起こる炎症およびヒリヒリする痛み(潰瘍)の原因となります。 それは、しばしば腹痛または血液と膿を伴う下痢を引き起こします。潰瘍性結腸炎は、再燃期と寛解期(疾患の症状が消失する時期)を交互に繰り返すことを特徴とする慢性の症状です。
胃食道逆流症(GERD)は、消化器系の慢性疾患です。 GERDは、通常、下部食道括約筋(食道の終端の筋肉)が適切に閉じない場合に起こります。 GERDになると、胃酸が逆戻りまたは逆流して食道に入り、食道を刺激します。 症状には、胸焼け、吐き戻し および口腔の後部で胃液の味がするなどがあります。
憩室症は、大腸に小胞が形成される場合に起こります。 ほとんどの人は憩室症があっても、症状がありません。 しかし、排泄物が小胞に入り込むと、細菌が増殖して炎症および感染の原因となります。 それは憩室炎と呼ばれます。 ほどんどの場合、腹痛を引き起こします。 他の症状としては、発熱、吐き気および便秘があります。